過払いとクレジットカードに関するQ&A
クレジットカードの債務でも、過払いは発生しますか?
ショッピングで利用した場合は、過払い金は発生しませんが、キャッシングで利用した場合、過払い金が発生する可能性があります。
「ショッピングで利用した場合」「キャッシングで利用した場合」とはそれぞれどのような意味なのか、ご説明いたします。
⑴ ショッピングで利用した場合
クレジットカードで買い物をすることを指します。
商品を買った際の代金の支払い方法は複数あります。
例えば、現金で支払ったり、銀行振込の方法などがありますが、クレジットカードで代金を支払うという方法もあります。
レジでクレジットカードを提示したり、ネット通販でクレジットカードを利用した場合、いったんクレジットカード会社が商品の代金を立て替えてくれます。
後日、その立て替えてもらった代金を、クレジット会社に支払うことになります。
⑵ キャッシングで利用した場合
クレジットカードを利用して、お金を借りることを指します。
何かの商品代金を立て替えてもらうものではなく、お金を借りることを指すため、借りたお金の使途は問われません。
クレジットカードをショッピングで利用した場合、なぜ過払い金が発生しないのですか?
過払い金は、利息制限法という法律が適用される場面で発生する権利です。
他方、クレジットカードでのショッピング利用は、お金の貸し借りではなく、商品代金の立替のため、割賦販売法が適用されており、ショッピングの利用では、過払い金は発生しません。
クレジットカードのキャッシング利用では、なぜ過払い金が発生するのですか?
クレジットカードのキャッシング利用は、商品代金の立替ではなく、お金の貸し借りのため、利息制限法の対象になります。
そのため、利息制限法を上回っている利息を支払っている場合は、過払い金が発生する可能性があります。
クレジットカードのキャッシング利用の場合、必ず過払い金が発生しますか?
一定の条件を満たした場合でないと、過払い金は発生しません。
過払い金は、利息制限法を超え利息を支払った場合に発生します。
平成20年以降は、ほとんどの貸金業者が、利息を法律の範囲内に引き下げています。
したがって、平成20年以降の借り入れについては、過払い金が発生しない可能性が高いといえます。
また、過払い金の請求権が時効になっている場合も、請求が困難といえます。
昔の借金なのですが、過払い金返還請求はできますか? 個人再生をすると退職金はどうなりますか?