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弁護士による債務整理@大阪

「自己破産」に関するQ&A

美容ローンを組んでいるのですが自己破産できますか?

  • 文責:所長 弁護士 大澤耕平
  • 最終更新日:2024年6月14日

1 美容ローンが免責不許可事由にあたるのか

美容ローンを組むことが直ちに免責不許可事由に該当するわけではありません。

ただし、免責不許可事由の一つの類型に「浪費」というものがあります。

特に、美容ローンは日常生活のために必要不可欠な支出ではないため、生活費の不足からやむにやまれずお金を借りたような場合に比べると「浪費」と判断されやすい傾向があります。

免責不許可事由があると判断された場合には、破産管財事件に割り振られる可能性が高くなりますし、裁量免責が認められない場合には、破産をしても借金の免除を受けられず終わってしまう可能性も生じます。

そのため、自己破産を考えた場合、組んでいる美容ローンが免責不許可自由に該当するかどうかの判断を適切に行うことは重要です。

2 浪費に該当するか否かの判断について

「浪費」に該当するか否かは、一般的に、その当時の収入に対して過大な支出でないかという観点で判断されます。

例えば、月収100万円の方が10万円支払って旅行に行ったとしても、その出費が過大な家計への負担になったとは判断されにくく、破産の原因になったとも判断されにくいです。

他方で、月収15万円の家計で10万円支払って旅行に行けば、家計が行き詰まって債務を増やすことになることは容易に予測できますので、このような場合には浪費と判断されやすいです。

美容ローンについても同様で、その当時の収入等に照らして過大な金額の美容ローンを組んでいるような場合には、浪費と判断されます。

また、返済ができなくなったきっかけも、判断に影響すると考えられます。

例えば、美容ローンを組んだ時点では十分収入から返済が可能な家計であったが、その後、交通事故などの突発的な事態が発生して失業し、収入が激減したため返済ができなくなったというような場合には、美容ローン自体は破産の直接の原因になっていないとみられやすくなります。

他方で、特に収入にそのような大きな変化がなく、じわじわと債務が増えていき返済が行き詰まったという場合には、結局、美容ローンを組んだ時点で、返済ができなくなるような経済状況になっていただろうと判断される恐れがあります。

3 弁護士にご相談ください

したがって、美容ローンを組んでいる状況で自己破産をして借金の免除まで受けられるかを検討するには、どの程度の収入を稼いでいて、どのような家計収支の状況で、どの程度の金額の美容ローンを組んで、どのくらいの期間返済を継続できて、どのような出来事の経過をたどって自己破産を余儀なくされるにいたったのかというのを詳細に検討する必要があります。

判断にあたっては専門的な知識を要するため、一度弁護士までご相談ください。

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