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「債務整理」に関するお役立ち情報

債務整理とクレジットカード

  • 文責:所長 弁護士 大澤耕平
  • 最終更新日:2024年5月31日

1 債務整理をするとクレジットカードが使えなくなります

クレジットカードは、現金を持ち歩かなくても買い物ができたり、インターネットで買い物ができたりするなど、非常に便利な機能があります。

しかし、債務整理を行うと、一定期間はクレジットカードが使えなくなります

日常的にクレジットカードを利用していた方からすると、生活が不便になると思われるかもしれません。

2 なぜクレジットカードが使えなくなるのか

債務整理を行いますと、新たな借入が発生しないようにするために、原則としてクレジットカードは強制的に解約されてしまいます。

債務整理の対象となるのはクレジットカードのキャッシング機能のみですが、カードそのものが解約されてしまうため、ショッピング機能も利用できなくなってしまいます。

債務整理の種類によっては、特定のクレジットカードのみを債務整理の対象から外すことで、引き続きクレジットカードを使用できるようにする方法もありますが、この方法であっても、クレジットカードの更新のタイミング等で、過去に債務整理手続きを行っていることがクレジットカード会社に発覚してしまうため、更新の許可が下りずに利用不可となる可能性があります。

新しくクレジットカードを作成できるようになるのは、債務整理から5年~7年が経過し、信用情報機関から債務整理を行ったという情報が消去されてからとなります。

また、信用情報機関から情報が消去された後であっても、債務整理の対象となった業者が社内で情報を持っている場合には、その業者でのクレジットカードは作成できないおそれがあります。

3 クレジットカードに似た機能があるカード

仮に、債務整理をして、クレジットカードが使えなくなったとしても、クレジットカードと似た機能があるカードを利用すれば、普段の生活の不便さを大幅に解消することができるかと思います。

そこで、以下のカードの利用を検討することをおすすめします。

⑴ デビットカード

デビットカードは、預貯金の口座に入っているお金を使って、買い物ができるカードです。

例えば、A銀行の口座に10万円が入っていて、A銀行の口座から引き落としがされるよう設定されたデビットカードを使うと、10万円までは、デビットカードでの買い物が可能です。

デビットカードは、審査がないため、債務整理をした方であっても、取得することができます。

⑵ 家族カード

家族カードは、クレジットカードを契約している方が、「自分の家族に使わせる」という目的で、新たにクレジットカードを作るという制度です。

例えば、Xさんがクレジットカードの契約をして、配偶者のYさんのために家族カードを作成した場合、配偶者のYさんは、家族カードを利用して買い物などができます。

仮に、配偶者のYさんが債務整理をしたとしても、クレジットカードの契約者はXさんであるため、Xさんが債務整理をしない限りは、Yさんは家族カードを使い続けることができるのが通常です。

⑶ プリペイドカード

プリペイドカードは、あらかじめチャージした金額の範囲内で、買い物などができるカードのことです。

現金を持ち歩かなくても買い物ができるという点では、クレジットカードと同じ機能を持っているといえます。

4 クレジットカードを使っていても、債務整理をためらう必要はありません

このように、クレジットカードが使えなくなっても、似た機能があるカードを利用することで、生活の不便さは解消できます。

また、クレジットカードは、お金がなくても買い物が可能なため、債務が増加する原因にもなります。

クレジットカードが使えなくなることが理由で債務整理をためらっている場合には、上記のようなカードを検討されるとよいかと思います。

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