「債務整理」に関するQ&A
債務整理を考えるにあたって、おすすめの家計管理の方法はありますか?
1 債務整理では家計の管理が大切です
借金の整理を進めるにあたり、まずは自分自身で家計を管理できるようになることが大切です。
任意整理や個人再生では、継続的に借金の返済を計画的に続ける必要があるため、家計の管理ができなければ、返済計画がすぐに破綻してしまいます。
また、自己破産を検討している場合でも、管理ができていない放漫な家計では、管財人や裁判所に浪費と判断されてしまい、破産や免責が否定されるリスクにもつながりかねません。
したがって、しっかりとした家計管理は、債務整理を成功させるための第一歩といえます。
2 家計管理の基本
家計管理の基本は、きわめて単純で、一定の期間に、自分の手元に入ってきたお金(収入)と出ていったお金(支出)をすべて記録して把握することです。
借金の整理に向けて家計管理を頑張ろうと思うと、どうしても、どの支出を削れるだろうか、節約にはどういう方法があるだろうかといった応用的なところに目が向きがちです。
しかし、弁護士として、債務者の家計管理について相談に乗っていて思うことは、何事も無理をしても続かないということです。
収入と支出を正確に把握して、何にいくらまでだったらお金を使って大丈夫かという、全体像を把握しないまま、いきなり個々の支出について節約を始めても、気持ちだけ大変で長続きしないことが多いです。
まずは、これまでお金の使い方をいきなり変えようとするのではなく、これまでお金をどのように使ってきたのかを把握するというところから始めてみてください。
そして、正確に収入と支出を把握した上で、初めて、どの支出を削るのかという家計の見直しに入るという順番で進めていただくとよいと思います。
3 収入と支出を把握する方法
収入と支出を正確に把握するといっても、お金は毎日財布から出ていくものですから、それらを1円も逃さず記録することは、決して簡単なことではありません。
家計の収支を自分自身で把握する上で、意識していただきたい点は、いわゆる「大きな石から入れていく」というやり方です。
通常、どの家計でも1か月に1回のまとまった支払いというものがあります。
例えば、家賃や電気代等の光熱費、子どもの塾の月謝、電話代などです。
こういった支払いは、1か月に1回ですので、その都度、金額を記録することはそれほど苦労を要しません。
通帳引き落としにしている場合には、通帳を見ながら金額を確認するだけで正確に金額を把握できますし、コンビニ払いなどにしている場合でも、月に1回支払ったときの領収書を残しておけば、1か月振り返るときに簡単に金額を確認できます。
こういった1か月に1回の支払いは、金額も大きいですので、これらを集計するだけでも、家計の大まかな状況は把握できます。
その上で、食費や日用品、友人との外食費などの細々とした出費を、通帳残高の推移と矛盾しないように思い出して埋めていただくと、収入と支出が比較的簡単に把握できるようになります。
4 お気軽に当法人にご相談ください
当法人では、一人でも多くの方に対して、借金問題から抜け出すお手伝いをしたいと考えております。
家計の収支をどのように把握したらいいか分からないという相談でも結構ですので、借金に関係するご相談があれば、お気軽に当法人までご相談ください。
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