詐欺について弁護士へ依頼するメリット
1 詐欺罪の取り締まり
ニュースやドラマなどでも耳にすることが多い「詐欺」罪は、他人を騙して金銭などを得る犯罪類型であり、刑法で取り締まりがなされています。
詐欺の罪で逮捕、勾留がなされると、最大23日間もの長期にわたって身柄拘束がなされる可能性があり、仕事や学校、その他の日常生活にも重大な支障を及ぼしかねません。
また、詐欺罪で起訴されるとほとんどの場合で有罪判決を受けて、前科が付いてしまうというデメリットが生じます。
2 詐欺罪について弁護士へ依頼するメリット
⑴ 早期釈放
逮捕、勾留による身柄拘束から早期に釈放を目指すための弁護活動を期待することができます。
上述のとおり、長期の身柄拘束による不利益は重大なものですので、なるべく早い段階で弁護士へ依頼し、早期の釈放を目指すことが大切といえます。
⑵ 被害者との示談
詐欺でお金を騙し取られた被害者と示談が成立しているか、被害者から許しを得ているかなどの点は、上記の身柄釈放のみならず、後の検察官による起訴の判断、起訴された場合の裁判官の量刑判断にも影響を与えます。
そして、通常、示談交渉は、当事者同士で行うよりも弁護士を介在させて行う方がうまくいくケースが多いため、この点も、弁護士へ依頼するメリットの一つといえます。
⑶ 被疑者の環境整備
詐欺罪のように金銭等の利益を得る犯罪類型の場合、家庭、職などの被疑者の生活環境が不安定であることがあります。
刑事事件に精通している弁護士の援助や関係各所との連携のもとで、被疑者の生活環境の見直し、改善を経て、再犯可能性を少しでも減らすことができる活動を期待できることも、弁護士へ依頼するメリットの一つです。